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2019/09/13
【金相場】12日のNY金相場は、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和策を受けて続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1507.40ドル(+4.20ドル)と、買い優勢で取引きを終了。この日、米大統領の対中関税率引き上げ延期の発表を受けて、金相場は時間外取引では売りが先行し安寄りした。その後、欧州中央銀行(ECB)が12日の理事会で、量的緩和策の再開を含む包括的な金融緩和を決定。世界の主要中銀が金融緩和を強化し、金利が付かない金への資金流入が続くとみた買いにつながり買い優勢に反転する展開となった。しかしながら、ドイツと米国の長期金利が上昇に転じたことや、欧米株高を意識して、買い一巡後は伸び悩み上値を重くした。
国内の金相場は、買いが優ったNY相場を映して堅調な展開に。買取ベースでは1gあたり5,593円(+36円)と、先週5日相場以来およそ1週間ぶりの高値となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
09/13 5593円 (+36円)
09/12 5557円 (+34円)
09/11 5523円 (-14円)
09/10 5537円 (-14円)
09/09 5551円 (-41円)
09/06 5592円 (-73円)
09/05 5665円 (+34円)
09/04 5631円 (+58円)
09/03 5573円 (±0円)
09/02 5573円 (+3円)
10日間の金相場平均価格:5,580円/g
【パラジウム相場】12日のNYパラジウム相場は、需給バランスの観点や、米中貿易摩擦への警戒後退、ECB結果を受けて一代高値を更新。中心限月の12月限は1トロイオンス1604.80ドル(+48.00ドル)と、大台の1600ドルを突破し、中心終値では史上最高値を記録して取引きを終了。この日のパラジウムは、堅調となった前2営業日の流れを引き継ぎ、序盤より買いが先行した。米国トランプ大統領の対中関税率引き上げ延期の発表を受け、投資家心理が改善したことや、南アフリカの鉱山での労使問題を受けて、供給不足への懸念が一段と強まったことが意識され上げ幅を拡大。加えて、欧州中央銀行(ECB)は12日の理事会で、預金金利引き下げや量的緩和の再開など、包括的な追加金融緩和策の導入を決定したことが買いを後押しし、相場は一時1616.50ドルと歴代最高値を記録した。途中、ドル高が意識される場面もあったが、引き続き堅調な米国株や他貴金属を受けて、結局高値圏で取引きを終えた。
南アフリカの白金鉱業労組は10日、主要鉱業各社との賃金交渉が行き詰まったと公式に発表。問題が解決しなければストの可能性が高まる事から、今後の供給逼迫への懸念が警戒されている。
国内のパラジウムは、急騰したNY相場を映して上げ幅を拡大。買取では1gあたり5,983円(+129円)と、6,000円圏内に浮上し、過去最高値水準となった3月22日相場(6,059円)以来およそ6ヶ月ぶりの高値となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
09/13 5,983円 (+129円)
09/12 5,854円 (+98円)
09/11 5,756円 (+75円)
09/11 5,756円 (+75円)
09/10 5,681円 (+38円)
09/09 5,643円 (-86円)
09/06 5,729円 (+37円)
09/05 5,692円 (+76円)
09/04 5,631円 (+58円)
09/03 5,600円 (+6円)
09/02 5,594円 (+205円)
10日間のパラジウム相場平均価格:5,715円/g
12:35現在の金相場は1トロイオンス1499.75ドル、パラジウムは1605.45ドル、為替は1$108円18銭前後の値動きで推移しております。