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2020/03/05

【金相場】4日のNY金相場は、前日の大幅高の後を受けて買い一服となり小幅安に。中心限月の4月限は1トロイオンス1643.00ドル(-1.40ドル)と、横ばい圏ながら3営業日ぶりに反落して取引きを終了。前日3日は米連邦準備制度理事会(FRB)が、臨時の連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、新型コロナウイルスの感染拡大による景気下振れリスクに対処するため、政策金利の0.5%引き下げを決定。これを受けて金は買われ、相場は3%超上昇していた。ただ、この日は持ち高調整の取引きが中心となり、前日終値を挟む小動きな展開に。米大統領選の民主党候補指名争いで中道派のバイデン前副大統領が躍進したことを受け、投資家のリスク選好意欲が幾分好転。米国株高が金の上値を抑えた一方で、新型コロナに対する警戒感や世界経済の先行き不透明感は根強いほか、FRBに追随して他の主要中銀が追加の金融緩和に踏み切る可能性があり、金利を生まない資産である金の下支え要因となった。

国内の金相場は、小幅安に転じたNY相場を映しマイナス圏へ上昇が一服。買取ベースでは1gあたり6,182円(-22円)と、3営業日ぶりに値を下げ反落しました。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

03/05  6182円 (-22円)

03/04  6204円 (+129円)

03/03  6075円 (+58円)

03/02  6017円 (-293円)

02/28  6310円 (-54円)

02/27  6364円 (+28円)

02/26  6336円 (-61円)

02/25  6397円 (+42円)

02/21  6355円 (+92円)

02/20  6263円 (+104円)

10日間の金相場平均価格:6,250円/g


【パラジウム相場】4日のNYパラジウム相場は、売りが先行した後、安値拾いや株高を背景に買い戻され横ばい圏内で推移。中心限月の6月限は1トロイオンス2385.00ドル(-2.50ドル)と、小幅ながらマイナス圏で取引きを終了。この日のパラジウムは、調整地合いから軟調となった前日相場の流れを引き継ぎ時間外取引きでは安寄りし、相場は一時2322ドルと約2週間ぶり(2月14日相場来)の安値水準まで軟化した。しかし、発表された米国のADP民間雇用データは市場予想を上回り、供給管理協会(ISM)の非製造業データも底堅い内容となるなど、米国経済指標が良好となった事や売り過剰感から買い戻しが台頭。加えて、大統領選の民主党候補指名争いでは、14州の予備選などが集中する「スーパーチューズデー」の投票が行われ、バイデン前副大統領が躍進した事で米国株が+4%超と急伸する中、連れる形でパラジウムも下げ幅を縮小し、前日終値水準まで急速に値戻して引けた。
その後、通常取引き終了後は買いが一段と広がり、9:20現在では引け値から+70ドル超の2459.15ドルまで上げ幅を拡大している。

国内のパラジウムは、引け後に上げ幅を拡大したNY相場を映し上昇。買取では1gあたり9,532円(+110円)と、前日までの調整地合いが一服し、4営業日ぶりに反発しました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

03/05  9532円 (+110円)

03/04  9422円 (-264円)

03/03  9686円 (-44円)

03/02  9730円 (-1193円)

02/28  10923円 (+71円)

02/27  10852円 (+435円)

02/26  10417円 (+143円)

02/25  10274円 (-358円)

02/21  10632円 (-115円)

02/20  10747円 (+682円)

10日間のパラジウム相場平均価格:10,222円/g


12:05現在の金相場は1トロイオンス1642.85ドル、パラジウムは2445.05ドル、為替は1$107円31銭前後の値動きで推移しております。