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2020/03/18
【金相場】17日のNY金相場は、安値拾いによる買い戻しや、資産換金化の動きが一服して6営業日ぶりに反発。中心限月の4月限は1トロイオンス1525.80ドル(+39.30ドル)と、買い優勢で取引きを終了。前日は、新型コロナウイルスの世界的流行でリセッション懸念が強まる中で、米国株式相場が暴落。安全資産とされる金は損失補填の売りにさらされ、約3カ月ぶりの安値を付けていた。そのため、この日は売り過剰感から安値拾いの買いや、持ち高調整目的の買い戻しが入り堅調に推移。また、欧米株式の反発を意識して資産換金化の動きが一服したほか、金融緩和が続くなかで主要国による大規模な財政出動が想定されており、この影響でインフレ進行の可能性が浮上していることも金相場に対する支援材料となった。米連邦準備制度理事会(FRB)は17日、一般企業の資金繰りを支援する特別制度を再導入すると発表。FRBで金融調節を担うニューヨーク連邦準備銀行は短期金融市場への資金供給を拡充する事から、新型コロナをめぐる金融当局の対応が金利を生まない資産である金への資金流入を後押しした面もあった。
国内の金相場は、安値拾いから買い優勢となったNY相場を映し上昇。買取ベースでは1gあたり5,796円(+148円)と、大きく反発し5営業日ぶりに上昇しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/18 5796円 (+148円)
03/17 5648円 (-168円)
03/16 5816円 (-21円)
03/13 5837円 (-212円)
03/12 6049円 (-53円)
03/11 6102円 (+63円)
03/10 6039円 (-158円)
03/09 6197円 (-46円)
03/06 6243円 (+61円)
03/05 6182円 (-22円)
10日間の金相場平均価格:5,991円/g
【パラジウム相場】17日のNYパラジウム相場は、売りが先行した後、欧米株価の上昇を眺めて買い戻され下げ幅を縮小。中心限月の6月限は1トロイオンス1509.60ドル(-4.50ドル)と、前日の上昇分を戻し、小幅ながら反落して取引きを終了。この日のパラジウムは、時間外取引きのアジア時間では売りが先行し、一時1400ドル台を割り込むなど軟調に推移していた。しかし、その後は売り過剰感から急速に買い戻しの動きが台頭。米金融当局を含む世界各国・地域の中央銀行が市場の不安を和らげるため、さらなる行動を取るとの観測が強まった事でリスク回避ムードの緩和から、欧州に続き米国株式が急反発するのに連れてパラジウムも下げ幅を縮小する展開となった。米金融当局が新型コロナ危機への対応策として流動性拡大措置を講じるほか、トランプ政権が最大1兆2000億ドル(約129兆円)規模の景気刺激策を検討していることが明らかになった。トランプ米政権は新型コロナウイルスの感染拡大による経済的影響を緩和するため、最大1兆2000億ドル(約130兆円)規模に上る可能性のある景気対策を検討している。これには、2週間以内に国民1人当たり1000ドル以上を支給する案も含まれる。
国内のパラジウムは、円安要因やNY相場の持ち直しを受け、このところの調整地合いが一服し9営業日ぶりに反発。買取では1gあたり6,221円(+94円)と、プラス圏に反転しました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/18 6221円 (+94円)
03/17 6127円 (-435円)
03/16 6562円 (-214円)
03/13 6776円 (-1601円)
03/12 8377円 (-555円)
03/11 8932円 (-165円)
03/10 9097円 (-88円)
03/09 9185円 (-259円)
03/06 9444円 (-88円)
03/05 9532円 (+110円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,025円/g
13:15現在の金相場は1トロイオンス1535.65ドル、パラジウムは1523.90ドル、為替は1$107円16銭前後の値動きで推移しております。