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2020/05/25
【金相場】週末22日のNY金相場は、米中対立激化への懸念を背景に買いが集まり上昇。中心限月の6月限は1トロイオンス1735.50ドル(+13.60ドル)と、プラス圏に転じ反発して取引きを終了。中国は22日に開幕した全国人民代表大会で、「一国二制度」の香港に対する直接的な統治を強化する新たな治安法制の審議を始めた。これに対し、ポンペオ米国務長官は高度な自治の「終わりの前兆」と非難。トランプ大統領も「強力な対応を取る」とけん制しているほか、上院では対中制裁法案を提出する動きが活発化した。こうした米中間の緊張の高まりを受け、市場では投資家のリスク選好姿勢が後退。安全資産とされる金には逃避目的としての買いが入った。一方、5月25日のニューヨーク市場はメモリアルデーの休場となるため、この日はポジション調整的な売買も多く持ち高調整売りも一部で出やすかった。
国内の金相場は、週末のNY市場がリスク回避から買われた事を映し上昇。買取ベースでは1gあたり6,528円(+22円)と、3営業日ぶりに値を上げ反発しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
05/25 6528円 (+22円)
05/22 6506円 (-74円)
05/21 6580円 (-7円)
05/20 6587円 (+62円)
05/19 6525円 (-78円)
05/18 6603円 (+88円)
05/15 6516円 (+60円)
05/14 6455円 (+37円)
05/13 6418円 (+7円)
05/12 6411円 (+5円)
10日間の金相場平均価格:6,513円/g
【パラジウム相場】週末22日のNYパラジウム相場は、このところの急騰を受けた持ち高調整売りに押され続落。中心限月の6月限は1トロイオンス1977.10ドル(-85.20ドル)と、先週15日相場(1週間)ぶりの安値に戻して取引きを終了。週初より急騰し週半ばには約1ヵ月ぶりの高値を付けるなど一段高で推移していた事から、この日は前日相場同様に持ち高調整売りが優勢となり序盤より安寄りした。また、米中関係が一段と悪化するとの警戒感から、投資家のリスク選好意欲が後退。原油や株式が下げる中、パラジウムも圧迫され軟調となったほか、25日が祝日でNY市場が3連休前とあってポジション調整も出やすかった。なお、米国では全50州で、新型コロナウイルスの感染拡大で停滞していた経済活動が再開。新型コロナのワクチン開発への期待感も高まっており、週初は買われ週末にかけて売られる展開となった。
国内のパラジウムは、連休を控えた持ち高調整売りに押されたNY相場を映し続落。買取では1gあたり7,491円(-275円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
05/25 7491円 (-275円)
05/22 7766円 (-94円)
05/21 7860円 (+264円)
05/20 7596円 (+72円)
05/19 7524円 (+396円)
05/18 7128円 (+121円)
05/15 7007円 (+66円)
05/14 6941円 (-110円)
05/13 7051円 (-160円)
05/12 7211円 (+99円)
10日間のパラジウム相場平均価格:7,358円/g