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2020/12/10
【金相場】9日のNY金相場は、新型コロナウイルスワクチンの早期普及への期待を背景にリスク回避の金需要が後退し、3営業日ぶりに反落。中心限月の2月限は1トロイオンス1838.50ドル(-36.40ドル)と、マイナス圏に転じて取引きを終了。8日に英国がコロナワクチンの接種を開始し、カナダ保健当局も米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが共同開発したコロナワクチンを承認したと発表。米食品医薬品局(FDA)は8日、同ワクチンについて有効性や安全性に問題がないとする資料を公表しており、週内にも緊急使用を許可する見通しとなるなど、先進国でワクチン早期実用化期待を後押しする報が相次いでいる事から、投資家のリスク選好意欲が活発化する中、安全資産としての金は相場を圧迫された。また、米追加経済対策の実現期待を追い風に、将来的なインフレを見込んだヘッジ買いが膨らみ、前2日間に2%近く上昇していた事もあって利確売りが出やすかったほか、ドル高に振れた事も意識され、この日はマイナス圏に沈下した。
国内の金相場は、上値追い一服となったNY相場を映しマイナス圏へ。買取ベースでは1gあたり6,731円(-98円)と、8営業日ぶりに値を下げ、約3週間ぶりの高値から後退となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
12/10 6,731円 (-98円)
12/09 6,829円 (+20円)
12/08 6,809円 (+90円)
12/07 6,719円 (+13円)
12/04 6,706円 (+2円)
12/03 6,704円 (+71円)
12/02 6,633円 (+117円)
12/01 6,516円 (+4円)
11/30 6,512円 (+106円)
11/27 6,618円 (-9円)
10日間の金相場平均価格:6,678円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、ドル高や軟調な他貴金属の値動きに連れて売り優勢の展開に。中心限月の3月限は1トロイオンス2290.60ドル(-37.30ドル)と、3日続落して取引きを終了。この日のパラジウムは、軟調となった前日相場の流れを引き継ぎ序盤より売りが先行した。また、外国為替市場ではドルがユーロに対して上昇した事で割高感が意識されたほか、金など他貴金属も値を下げた事も材料となった。一方、コロナワクチン普及への期待が相場を下支えする場面もあったが、英国とEU間との通商交渉に対する懸念が残っている事や、米国株が午後にかけて下げ幅を広げた事も意識され、パラジウムも売り優勢で引けた。
国内のパラジウム相場は、軟調となったNY相場を映し3日続落。買取では1gあたり8,283円(-143円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
12/10 8283円 (-143円)
12/09 8426円 (-28円)
12/08 8454円 (-110円)
12/07 8564円 (+84円)
12/04 8481円 (-281円)
12/03 8762円 (+22円)
12/02 8740円 (+66円)
12/01 8674円 (-104円)
11/30 8778円 (+110円)
11/27 8668円 (+170円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,583円/g
12:45現在の金相場は1トロイオンス1846.90ドル、パラジウムは2283.10ドル、為替は1$104円45銭前後の値動きで推移しております。