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2021/02/03
【金相場】2日のNY金相場は、ドル高進行に伴う割高感や世界的な株価上昇に圧迫され3営業日ぶりに反落。中心限月の4月限は1トロイオンス1833.40ドル(-30.50ドル)と、前日につけた約2週間ぶりの高値から後退し、マイナスサイドに反転して取引きを終了。この日発表された2020年のユーロ圏実質GDP速報値は、季節調整済みで前年比6.8%減少し、7年ぶりのマイナス成長となった。10-12月期のGDPは市場予想ほど悪くなかったものの、ロックダウン(都市封鎖)の延長や新型コロナウイルスワクチン普及の遅れを懸念し、未明の外国為替市場ではユーロ売り・ドル買いが活発化。これを受け、ドル建てで取引される商品の割高感が意識され、金相場はじりじりと下落した。また、米議会民主党は1日、新型コロナウイルス経済対策として総額1兆9000億ドルの予算案を上下両院に提出。バイデン米政権による追加経済対策への根強い期待を背景に世界的に株価が上昇したことも、安全資産とされる金商品の下押し圧力となった。
国内の金相場は、上値追い一服となったNY相場を映し反落。買取ベースでは1gあたり6,785円(-48円)と、4営業日ぶりに値を下げ、前日に付けた約1ヶ月ぶり(1月8日相場以来)の高値から後退し上値追い一服となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
02/03 6,785円 (-48円)
02/02 6,833円 (+21円)
02/01 6,812円 (+73円)
01/29 6,739円 (+20円)
01/28 6,719円 (-2円)
01/27 6,772円 (+24円)
01/26 6,753円 (-14円)
01/25 6,767円 (-30円)
01/22 6,797円 (-4円)
01/21 7,016円 (+1円)
10日間の金相場平均価格:6,773円/g
【パラジウム相場】2日のNYパラジウム相場は、売り買いが交錯する中、ドル高による圧迫や他貴金属の軟調な動きを受けて反落。中心限月の3月限は1トロイオンス2227.70ドル(-14.00ドル)と、マイナスサイドに反転して取引きを終了。この日のパラジウムは、買い優勢で引けた前日相場の流れを引き継ぎ序盤は買いが先行した。また、米議会民主党は1日、新型コロナウイルス経済対策として総額1兆9000億ドルの予算案を上下両院に提出。野党・共和党の抵抗が予想される中、民主党は財政調整法を活用して単独で成立させる準備をしており、米景気に底入れの兆しがみえる中、財政支出が景気回復を後押しするとの見方が強まっているほか、株取引きによる個人投資家の不安定な取引を巡る懸念後退が投資家心理を改善させ、世界的に株価が上昇。欧州に続き米国株も堅調となった事で、パラジウムも連れ高となった。しかし、ユーロ圏のGDP速報値が低調な結果となるとユーロ売り・ドル買いが加速し割高感が生じた事や、軟調となった金や銀など他貴金属の値動きを眺めてパラジウムも相場を圧迫され、結局マイナスサイドに転じて取引きを終えた。
国内のパラジウムは、マイナスサイドに反転したNY相場を映し小反落。買取では1gあたり8,250円(-11円)と、小幅ながら値を落とし反落となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
02/03 8250円 (-11円)
02/02 8261円 (+38円)
02/01 8223円 (-324円)
01/29 8547円 (+126円)
01/28 8421円 (±0円)
01/27 8421円 (-49円)
01/26 8470円 (-61円)
01/25 8531円 (-110円)
01/22 8641円 (-22円)
01/21 8663円 (+39円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,443円/g
12:20現在の金相場は1トロイオンス1854.90ドル、パラジウムは2252.60ドル、為替は1$105円01銭前後の値動きで推移しております。