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2021/03/12
【金相場】11日のNY金相場は、欧米株高が意識されるも、米長期金利の上昇が一服した事やドル安基調が支えとなり3日続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1722.60ドル(+0.80ドル)と、横ばい圏ながらプラス圏で推移し、2日相場以来およそ1週間半ぶりの高値で取引きを終了。この日の金相場は、堅調地合いとなった前2日間の流れを引き継ぎ時間外取引きより買いが先行し、アジア市場の終盤にかけては1738.00ドルまで上げ幅を拡大した。一方、バイデン米政権が提案した1.9兆ドル(約200兆円)規模の新型コロナウイルス経済対策法案が、予定されていたよりも1日早く大統領署名により成立。また、労働省が発表した新規失業保険申請件数が前週から減少し、市場予想よりも良好な内容となったことで、米景気回復が勢いづくとの見方が高まり、 11日の米国株式市場が連日で過去最高値を更新する中、金は相場を重くした。ただ、欧州中央銀行(ECB)の理事会で、今後3カ月間の資産購入をこれまでより拡大すると公表された事を受け、外国為替市場ではドル売り・ユーロ買いが進行。ドル建ての金商品は割安感が意識されたほか、米国長期金利の上昇が一服した事が支えとなり、引けにかけてプラス圏に再浮上する展開となった。
国内の金相場は、横ばいながら3日続伸したNY相場を映し3日上伸。買取ベースでは1gあたり6,573円(+7円)と、連日で月初来高値を抜いて、2月26日相場以来およそ2週間ぶりの高値を更新しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/12 6,573円 (+7円)
03/11 6,566円 (+23円)
03/10 6,543円 (+95円)
03/09 6,448円 (-44円)
03/08 6,492円 (+79円)
03/05 6,413円 (-26円)
03/04 6,439円 (-73円)
03/03 6,512円 (+41円)
03/02 6,471円 (-40円)
03/01 6,511円 (-93円)
10日間の金相場平均価格:6,497円/g
【パラジウム相場】11日のNYパラジウム相場は、米長期金利の騰勢が落ち着き、ドルが軟調となったほか、欧米株高や景気回復への期待感の高まりを背景に買われ急伸。中心限月の6月限は1トロイオンス2341.60ドル(+48.40ドル)と、大幅高に振れ、4日相場以来およそ1週間ぶりの高値で取引きを終了。欧州中央銀行(ECB)は11日に政策理事会を開き、今後3カ月間の資産購入をこれまでより「かなり速いペースで実施する」事を決定。これを受けてドイツやフランスなどの長期金利は低下し、米長期金利も低下する中、投資家のリスク選好意欲が高まりパラジウムは買いが先行した。また、外国為替市場ではドル売り・ユーロ買いが進んだ事で割安感が意識されたほか、米国追加経済対策法案にバイデン大統領が1日前倒しで署名した事で法が成立。米景気の回復を加速させるとの期待が強まった事で、米国株式が史上最高値を再更新するなど堅調となった事を受け、パラジウムも買いが旺盛となり上げ幅を拡大する展開となった。加えて、このところの下げによる安値拾いが入ったほか、発表された週間失業保険申請件数も良好な内容となった事が相場を後押しし、この日は買い優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウム相場は、大幅高となったNY相場を映し急反発。買取では1gあたり8,905円(+149円)と、8,900円台に乗せるなど急反発し、4営業日ぶりにプラス圏に浮上。前3日間の下げを埋め、年初来高値の2月25日相場以来およそ2週間ぶりの高値を更新しました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/12 8905円 (+149円)
03/11 8756円 (-11円)
03/10 8767円 (-99円)
03/09 8866円 (-22円)
03/08 8894円 (+55円)
03/05 8839円 (-5円)
03/04 8844円 (-28円)
03/03 8872円 (+28円)
03/02 8844円 (+104円)
03/01 8740円 (-137円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,833円/g
11:45現在の金相場は1トロイオンス1726.80ドル、パラジウムは2339.65ドル、為替は1$108円76銭前後の値動きで推移しております。