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2021/03/16
【金相場】週明け15日のNY金相場は、インフレヘッジを目的とした買いが入り反発。中心限月の4月限は1トロイオンス1729.20ドル(+9.40ドル)と、プラスサイドに反転し、2日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。先週、米国では総額1兆9000億ドル規模の追加経済対策が成立したことを受け、将来的な物価上昇圧力の高まりを意識したヘッジ目的での金買いが先行。また、米長期金利の伸び悩みを意識した買いが入ったことで、相場は一時1733.20ドルまで上昇した。ただ、その後は主要通貨に対するドル買いが優勢となっていることや、欧米株高が重しとなり金は上げ渋る展開となった。一方、市場は翌16日から2日間の日程で開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)の行方に注目。今会合で、米連邦準備制度理事会(FRB)は現行政策の維持を決めるとの見方が大勢となっているものの、声明や議長の発言から景気やインフレに関する最新の見解を確認したいとの思惑が強く、全体的には様子見ムードとなった。
国内の金相場は、買い優勢となった週明けのNY相場を映し昨年12月上旬以来では最長の5日続伸。買取ベースでは1gあたり6,629円(+25円)と、連日で月初来高値を上抜いて、2月25日相場以来およそ3週間ぶりの高値を更新しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/16 6,629円 (+25円)
03/15 6,604円 (+31円)
03/12 6,573円 (+7円)
03/11 6,566円 (+23円)
03/10 6,543円 (+95円)
03/09 6,448円 (-44円)
03/08 6,492円 (+79円)
03/05 6,413円 (-26円)
03/04 6,439円 (-73円)
03/03 6,512円 (+41円)
10日間の金相場平均価格:6,522円/g
【パラジウム相場】週明け15日のNYパラジウム相場は、米国株の連日の最高値更新や、良好な米中経済指標、コロナワクチン接種の進展から景気への楽観が強まり4日続伸と買い地合いが継続。中心限月の6月限は1トロイオンス2373.70ドル(+13.00ドル)と、月初来高値を抜いて、2月25日相場以来およそ3週間ぶりの高値で取引きを終了。この日のパラジウムは、前日までの連騰に対する反動から、時間外取引では利確売りが先行し安寄りした。しかし、発表された中国の1~2月の工業生産高と小売売上高が市場予想を上回った事をキッカケに買い戻しに反転。また、欧州株が堅調となったほか、米国で発表された3月のニューヨーク連銀製造業景況指数が2018年11月以来(約2年4ヶ月ぶり)の高水準となるなど景気回復への期待感が高まり、米国株が連日で史上最高値を更新するなど、投資家のリスク選好意欲が活発となる中、パラジウムも連れて買いが旺盛となった。なお、市場では翌16日から2日間の日程で行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)に注目が集まっており、低金利予想が維持されるとの見方が広がっている。
国内のパラジウム相場は、4連騰するなど強地合いが継続した週明けのNY相場を映し一段高へ。買取では1gあたり9,114円(+94円)と、年初来高値を上抜いて、昨年3月9日相場(9,185円)以来およそ1年ぶりの高値を付けるなど、価格水準を切り上げる展開となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/16 9114円 (+94円)
03/15 9020円 (+115円)
03/12 8905円 (+149円)
03/11 8756円 (-11円)
03/10 8767円 (-99円)
03/09 8866円 (-22円)
03/08 8894円 (+55円)
03/05 8839円 (-5円)
03/04 8844円 (-28円)
03/03 8872円 (+28円)
10日間のパラジウム相場平均価格:8,888円/g
11:00現在の金相場は1トロイオンス1736.30ドル、パラジウムは2384.45ドル、為替は1$109円20銭前後の値動きで推移しております。