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2021/03/19
【金相場】18日のNY金相場は、米国長期金利の上昇に上値を抑えられるも、ハト派寄りなFOMC結果に買い支えられ上昇。中心限月の4月限は1トロイオンス1732.50ドル(+5.40ドル)と、小幅ながらプラス圏に転じて取引きを終了。米連邦準備制度理事会(FRB)が前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後に発表した経済見通しでは、少なくとも2023年末まで事実上のゼロ金利が維持されるとの想定が改めて示された。これを受けて一部で高まっていた早期の利上げ観測が後退し、アジア市場では一時1754.20ドルまで買われるなど急反発した。一方、米国長期金利が1.7%台まで上昇した事が意識されると、ニューヨーク市場では序盤にかけて売りにが優勢となり上げ幅を縮小。一時、1716.60ドルまで反落するも、現行の金融緩和策は長期間維持される可能性が高いとの見方は変わらず、押し目買いも観測されており、結局午後にかけて再度買い戻される展開となった。
国内の金相場は、前日の上げを戻し反落。買取ベースでは1gあたり6,628円(-51円)と、マイナス圏に転じ反落となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/19 6,628円 (-51円)
03/18 6,679円 (+53円)
03/17 6,626円 (-3円)
03/16 6,629円 (+25円)
03/15 6,604円 (+31円)
03/12 6,573円 (+7円)
03/11 6,566円 (+23円)
03/10 6,543円 (+95円)
03/09 6,448円 (-44円)
03/08 6,492円 (+79円)
10日間の金相場平均価格:6,579円/g
【パラジウム相場】18日のNYパラジウム相場は、FOMC結果や、供給逼迫による需給バランスの観点、米国の景気回復への期待感の高まりを背景に騰勢地合いを強め暴騰。中心限月の6月限は1トロイオンス2662.80ドル(+124.50ドル)と、1日の上げ幅では2020年5月18日に付けた+169.20ドル(+8.3%)以来およそ10ヶ月ぶりの大きさとなり、昨年7月(15日ー27日の9連騰)以降では最長となる7日続伸。連日で年初来高値を上抜いて、歴代最高値を記録した昨年2月27日相場(2711.70ドル)以来およそ1年1ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。前日引け後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、2023年末までゼロ金利政策を続けるとの予想を示すなど全体的にハト派寄りな内容となった。これを受け、パラジウムは発表直後の時間外取引より暴騰し2600ドルを突破した。また、米国の経済活動が徐々に再開し景気回復期待が一層高まっている中、世界最大の採掘国であるロシアの生産減少の見通しが響き、相場は踏み上げの様相に。ドル安要因や、リスク選好意欲の高まり、需給バランスの観点から急速に買いが進み、一時2749.00ドルを付けるなど一代高値を記録する場面もあった。なお、この日を含め7連騰した上げ幅は+370.60ドル(+14%)
国内のパラジウム相場は、強気な相場展開が継続し暴騰したNYパラジウムを映し連日で急騰。買取では1gあたり10,192円(+380円) と、6日続伸し、うち3連日で+300円超の上げ幅を記録するなど強地合いが継続。歴代最高値を記録した2020年2月28日相場(10,923円)以来およそ1年1ヶ月ぶりの高値となり、同日ぶりに大台の10,000円台へ乗せる展開となりました。なお、この日を含めた6日間では+1,436円(+14%)の上げ幅となっております。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/19 10192円 (+380円)
03/18 9812円 (+330円)
03/17 9482円 (+389円)
03/16 9114円 (+94円)
03/15 9020円 (+115円)
03/12 8905円 (+149円)
03/11 8756円 (-11円)
03/10 8767円 (-99円)
03/09 8866円 (-22円)
03/08 8894円 (+55円)
10日間のパラジウム相場平均価格:9,181円/g
11:50現在の金相場は1トロイオンス1736.70ドル、パラジウムは2675.15ドル、為替は1$109円06銭前後の値動きで推移しております。