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2021/03/25
【金相場】24日のNY金相場は、米耐久財受注が予想外に減少したほか、米長期金利の低下などを背景に買われ、3営業日ぶりに反発。中心限月の4月限は1トロイオンス1733.20ドル(+8.10ドル)と、買い優勢で取引きを終了。米長期金利の指標である10年物国債利回りに失速の兆候が出てきたことを好感し、金商品は序盤より買いが先行し上昇した。また、発表された2月の米耐久財受注は市場の予想に反して減少し、ほぼ1年ぶりのマイナスとなった事も相場の支援材料となった。一方、米国株が大幅高でスタートした事や、ユーロ安が嫌気され上値を重くする場面もあったが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が23日の議会証言で、インフレ加速リスクを否定し、改めて事実上のゼロ金利政策を維持する方針を示したことも金利を生まない資産である金の下支えとなり、この日はプラス圏で取引きを終えた。
国内の金相場は、買い優勢で引けたNY相場を映し上昇。買取ベースでは1gあたり6,617円(+42円)と、3営業日ぶりに反発となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/25 6,617円 (+42円)
03/24 6,575円 (-62円)
03/23 6,637円 (-6円)
03/22 6,643円 (+15円)
03/19 6,628円 (-51円)
03/18 6,679円 (+53円)
03/17 6,626円 (-3円)
03/16 6,629円 (+25円)
03/15 6,604円 (+31円)
03/12 6,573円 (+7円)
10日間の金相場平均価格:6,621円/g
【パラジウム相場】24日のNYパラジウム相場は、欧州経済への懸念がやや緩和したほか、原油相場の急反発、他貴金属の上昇を眺めて買いが進み続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス2640.10ドル(+22.80ドル)と、約1年1ヶ月ぶりの高値を記録した先週18日相場(2662.80ドル)以来およそ1週間ぶりの高値で取引きを終了。前2日間はこのところの急騰に対する反動から調整地合いとなり軟調となったが、この日のパラジウムは値頃感が意識され時間外取引より買いが先行した。また、エジプトのスエズ運河で23日、大型コンテナ船が座礁。航路をふさいだため、多数の船舶が滞留し全面復旧には時間を要する見通しから原油相場が急騰した事や、新型コロナウイルスのまん延を受けた欧州経済への懸念がやや和らいだのも買い要因となった。ドイツのメルケル首相は24日、23日に発表した4月の復活祭期間中のロックダウン(都市封鎖)の強化について、一部を撤回する考えを示したほか、発表されたユーロ圏の3月製造業指数(PMI 速報値)が予想外に堅調となり過去最高水準を示す結果となった。一方、2月の米耐久財受注は市場の予想に反して減少するなど冴えない内容だった事や、買い優勢でスタートした米国株が次第に失速した事が意識され、買い一巡後は伸び悩む展開となった。
国内のパラジウム相場は、買いが継続し上伸したNY相場を映し大幅高に。買取では1gあたり10,032円(+148円)と、直近高値となった19日相場(約1週間)ぶりの高値に値戻し、歴代最高値水準に再浮上する展開となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/25 10032円 (+148円)
03/24 9884円 (-104円)
03/23 9988円 (-28円)
03/22 10016円 (-176円)
03/19 10192円 (+380円)
03/18 9812円 (+330円)
03/17 9482円 (+389円)
03/16 9114円 (+94円)
03/15 9020円 (+115円)
03/12 8905円 (+149円)
10日間のパラジウム相場平均価格:9,645円/g
11:00現在の金相場は1トロイオンス1739.10ドル、パラジウムは2632.55ドル、為替は1$108円94銭前後の値動きで推移しております。