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2021/04/08
【金相場】7日のNY金相場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を前に様子見ムードが広がり横ばい圏での値動きに。中心限月の6月限は1トロイオンス1741.60ドル(-1.40ドル)と、小幅ながら値を下げ、5営業日ぶりに小反落して取引きを終了。米労働省が6日に発表した2月の雇用動態調査によると、求人件数は市場予想に反して増加し、2年ぶりの高水準となった。2日発表の米雇用統計と合わせ、労働市場の改善トレンドが確認されたとして、景気の先行きに対する楽観的な見方が拡大。前日まで4連騰していた事から利益を確定する動きが出やすかった事もあって、早朝には一時1731.20ドルの安値を付けた。ただ、3月中旬に開催されたFOMC議事要旨の公表を午後に控え、その後は持ち高調整の売買が中心。金相場に影響する金利動向に関する見解などに注目が集まる中、相場はじりじりと下げ幅を縮小し、結局前日終値水準まで戻して取引きを終えた。
米連邦準備制度理事会(FRB)が午後に公表した連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、月間の資産購入額を縮小する条件を満たすにはしばらく時間がかかるとの認識を当局者らが示していた。FOMC参加者は3月会合で、資産購入ペースを月額1200億ドル(約13兆円)に維持することを決めたほか、少なくとも2023年いっぱいは政策金利がゼロ付近にとどまると予想した。
国内の金相場は、マイナス圏に転じたNY相場を映し反落。買取ベースでは1gあたり6,686円(-16円)と、前日に付けた約1ヵ月半ぶり(2月25日相場以来)の高値から値を落とす展開となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
04/08 6,686円 (-16円)
04/07 6,702円 (+26円)
04/06 6,676円 (-15円)
04/05 6,691円 (+18円)
04/02 6,673円 (+51円)
04/01 6,622円 (+105円)
03/31 6,517円 (-59円)
03/30 6,576円 (-68円)
03/29 6,644円 (+36円)
03/26 6,608円 (-9円)
10日間の金相場平均価格:6,640円/g
【パラジウム相場】7日のNYパラジウム相場は、このところの高値推移に対する利確売りが出た事で反落。中心限月の6月限は1トロイオンス2621.10ドル(-69.10ドル)と、前日に付けた約1年1ヶ月ぶり(2020年2月27日相場以来)の高値から後退して取引きを終了。ロシアの生産減少による供給逼迫や、米中経済への期待感の高まりを背景に、前日には年初来高値を上抜き、2700ドル圏内まで上伸するなど史上最高値圏まで価格水準を切り上げていた事から、この日のパラジウムは利益確定を目的とした売りが先行し、時間外取引きより軟調となった。また、外国為替市場ではユーロ高が一服しドル買い優勢となった事や、欧州でのコロナワクチンの接種と経済活動の正常化が遅れるとの見方が広がった事も圧迫材料となった。その後、午後に公表予定のFOMC議事要旨を待つ様子見ムードが広がる中、米国株が堅調となりS&P500が連日で最高値を更新するなど上昇した事から買い戻しの動きもあって、売り一巡後は小動きな展開となった。
引け後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、米経済が回復の歩調を速めるなか、大半の会合参加者は「先行きのインフレのリスクは概してバランスがとれている」との見方を示した。参加者は総じて物価上昇は「一時的」との認識を改めて示したほか、資産購入ペースを月額1200億ドル(約13兆円)に維持することを決め、少なくとも2023年いっぱいは政策金利がゼロ付近にとどまると予想した。
国内のパラジウム相場は、軟調に推移したNY相場を映し3日続落。買取では1gあたり10,104円(-159円)と、売り優勢での値動きとなりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
04/08 10,104円 (-159円)
04/07 10,263円 (-11円)
04/06 10,274円 (-72円)
04/05 10,346円 (+39円)
04/02 10,307円 (+154円)
04/01 10,153円 (+192円)
03/31 9,961円 (+220円)
03/30 9,741円 (-517円)
03/29 10,258円 (+209円)
03/26 10,049円 (+17円)
10日間のパラジウム相場平均価格:10,146円/g
13:20現在の金相場は1トロイオンス1742.90ドル、パラジウムは2635.70ドル、為替は1$109円74銭前後の値動きで推移しております。