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2021/05/21
【金相場】20日のNY金相場は、長期金利の低下やドル安が下支えとなり、小幅ながら直近では最長(2020年7月中旬-月末以来)の6営業日続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1881.90ドル(+0.40ドル)と、前日相場に続き、1月7日相場(1913.60ドル)以来およそ4ヶ月ぶりの高値で取引きを終了。前日引け後に公表されたFOMC議事要旨の内容を受け、公表直後の時間外取引きでは、一時売りが優勢となり上げ幅を消化する展開となった。その後、朝方発表された5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は低下したものの、週間の新規失業保険申請は改善。強弱まちまちの結果で市場の反応は限定的だったが、長期金利の指標となる10年物米国債利回りが1.63%近辺と、前日終盤の1.67%から低下する中で、ドルが対ユーロで下落すると、割安感が意識された金商品は買い戻しが入り次第に上昇。インフレ懸念がくすぶっていることも、ヘッジ目的としての金買い意欲を支え、結局この日も4ヶ月ぶりの高値を更新して引けた。
国内の金相場は、NY相場が56連騰し約4ヶ月ぶりの高値を更新するなど堅調となった事を映し上伸。買取ベースでは1gあたり7,144円(+3円)と、小幅ながら値を伸ばし、約8ヶ月ぶり(2020年9月18日相場)の高値水準に再浮上 しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
05/21 7,144円 (+3円)
05/20 7,141円 (+18円)
05/19 7,123円 (-22円)
05/18 7,145円 (+78円)
05/17 7,067円 (+66円)
05/13 7,001円 (+31円)
05/13 6,970円 (-13円)
05/12 6,983円 (-5円)
05/11 6,988円 (+19円)
05/10 6,969円 (+50円)
10日間の金相場平均価格:7,053円/g
【パラジウム相場】20日のNYパラジウム相場は、低調な製造業指数や持ち高調整売りに押され続落。中心限月の6月限は1トロイオンス2870.20ドル(-14.60ドル)と、売り優勢で取引きを終了。この日のパラジウムは、ドル安の進行や、前日の下げに対する反動、欧米経済の活動再開に伴う需要増しが意識され、時間外取引きでは買いが先行し上昇した。また、発表された米国経済指標で、週間の新規失業保険申請件数は前週比で減少し、新型コロナウイルス感染がパンデミック(世界的大流行)となって以降の最少を更新。事業活動の制限措置が解除されていることを背景に、雇用市場の着実な改善が示唆された一方、5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は低下し冴えない結果となった事で、パラジウムは次第に売り優勢に反転。持ち高調整売りなどもあって、結局マイナス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウム相場は、売り優勢となったNY相場を映し3日続落。買取では1gあたり10,973円(-110円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
05/21 10,973円 (-110円)
05/20 11,083円 (-66円)
05/19 11,149円 (-66円)
05/18 11,215円 (+17円)
05/17 11,198円 (+77円)
05/14 11,121円 (-6円)
05/13 11,127円 (-126円)
05/12 11,253円 (-33円)
05/11 11,286円 (+60円)
05/10 11,226円 (-27円)
10日間のパラジウム相場平均価格:11,163円/g
13:40現在の金相場は1トロイオンス1883.75ドル、パラジウムは2851.15ドル、為替は1$108円76銭前後の値動きで推移しております。