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2021/05/26

【金相場】25日のNY金相場は、米長期金利の低下やドル安、米金融緩和長期化への思惑を背景に買い進まれ続伸。中心限月の6月限は1トロイオンス1898.00ドル(+13.50ドル)と、1900ドル圏内まで浮上し、中心終値では1月7日相場(1913.60ドル)以来およそ4ヶ月半ぶりの高値で取引きを終了。米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は物価上昇圧力が概ね一時的現象にとどまるとの見方を示したほか、シカゴ連銀のエバンス総裁も最近のデータは高インフレの到来を示唆するものではないと発言したことが事から、米長期金利の指標となる10年物米国債利回りが1.57%付近に低下し、外国為替市場ではユーロが上昇し、対ドルで1月以来4カ月ぶりの高値水準までユーロ高・ドル安が進行。ドル建ての金商品は割安感から買いを促し上昇した。また、朝方発表された5月の米消費者景気信頼感は117.2と予想を下回った事も、米金融緩和の長期化を示唆する内容と受け止められ、金相場は一時1899.40ドルまで上昇。1月上旬以来の1900ドル台を試す展開となった。

国内の金相場は、約4ヶ月半ぶりの高値を更新するなど堅調となったNY相場を映し一段高へ。買取ベースでは1gあたり7,232円(+86円)と、7,200円台に乗せるなど年初来高値を上抜き、2020年9月15日相場(7,274円)以来およそ8ヶ月ぶりの高値を更新しました。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

05/26  7,232円 (+86円)

05/25  7,146円 (-35円)

05/24  7,181円 (+37円)

05/21  7,144円 (+3円)

05/20  7,141円 (+18円)

05/19  7,123円 (-22円)

05/18  7,145円 (+78円)

05/17  7,067円 (+66円)

05/13  7,001円 (+31円)

05/13  6,970円 (-13円)

10日間の金相場平均価格:7,115円/g



【パラジウム相場】25日のNYパラジウム相場は、このところの売りに対する値頃感や、長期金利の低下、ドル安を背景に買われ反発。中心限月の6月限は1トロイオンス2777.20ドル(+47.40ドル)と、5営業日ぶりに反発して取引きを終了。この日のパラジウムは、調整地合いが続いた前日相場までの安値反動から買い戻しが先行し序盤より上昇した。また、米シカゴ連邦準備銀行のエバンズ総裁は25日にオンラインで講演し、インフレ率の上昇に関し、「一過性の影響」との認識を示し、金融政策変更の必要性を否定。米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長も「おおむね一時的との見方を維持している」と述べた事で、米国長期金利が低下。インフレへの過度な警戒感が弱まり、投資家に安心感が広がった事も支援材料となったほか、外国為替市場ではドル安が進んだ事も意識され、パラジウムは上げ幅を拡大した。途中、発表された米国経済指標が冴えない結果となった事でやや上値を重くする場面もあったが、金の一段高を含め他貴金属が堅調に推移した事や、テクニカルな買いが入った事もあって、この日は買い優勢で取引きを終えた。

国内のパラジウムは、5営業日ぶりに反発するなど調整一服となったNY相場を映し上昇。買取では1gあたり10,604円(+99円)と、6営業日ぶりに値を上げ、プラス圏での値動きとなりました。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

05/26  10,604円 (+99円)

05/25  10,505円 (-182円)

05/24  10,687円 (-286円)

05/21  10,973円 (-110円)

05/20  11,083円 (-66円)

05/19  11,149円 (-66円)

05/18  11,215円 (+17円)

05/17  11,198円 (+77円)

05/14  11,121円 (-6円)

05/13  11,127円 (-126円)

10日間のパラジウム相場平均価格:10,969円/g


12:45現在の金相場は1トロイオンス1912.30ドル、パラジウムは2815.85ドル、為替は1$108円83銭前後の値動きで推移しております。