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2021/07/16
【金相場】15日のNY金相場は、米国が緩和的な金融政策を当面続けるとの見方が広がる中、買いが優勢となり3日続伸。中心限月の8月限は1トロイオンス1829.00ドル(+4.00ドル)と、堅調地合いを維持して、前日同様に6月16日相場(1861.40ドル)以来およそ1ヵ月ぶりの高値で取引きを終了。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は前日、量的緩和策の縮小条件へは「まだ遠い」と明言。FRBが当面景気支援を継続するとの見方から、インフレヘッジとしての金の魅力が高まり、買いが優勢となった。ただ、この日は対ユーロでドルが上昇。ドル建てで取引される金商品の割高感につながり、終盤にかけて上値を重くする展開となった。なお、朝方にニューヨーク、フィラデルフィアの両連銀が発表した7月の製造業景況指数や、労働省の新規失業保険申請件数は強弱まちまちとなり、相場の反応は限定的だった。
国内の金相場は、横ばい圏ながら小幅上伸したNY相場を映し5日続伸。買取ベースでは1gあたり7,048円(+9円)と、連日で直近高値を上抜いて、6月17日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
07/16 7,048円 (+9円)
07/15 7,039円 (+25円)
07/14 7,014円 (+7円)
07/13 7,007円 (+7円)
07/12 7,001円 (+40円)
07/09 6,961円 (-46円)
07/08 7,007円 (+35円)
07/07 6,972円 (-5円)
07/06 6,977円 (+12円)
07/05 6,965円 (+11円)
10日間の金相場平均価格:6,999円/g
【パラジウム相場】15日のNYパラジウム相場は、鉱工業生産指数で自動車製造の軟調さが意識された事や、ドル高を背景に圧迫され3日続落。中心限月の9月限は1トロイオンス2729.30ドル(-97.00ドル)と、売り優勢で取引きを終了。ハト派的なパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言を受け、米国の長期金利が大幅に低下したことに加え、安値拾いの買いなどが入り、時間外取引きでは堅調に推移した。その後、発表された7月のニューヨーク連銀製造業景況指数は予想を大幅に上回る上昇となり、過去最高を記録した一方、6月の米鉱工業生産指数統計では製造業の生産指数が予想外に低下し、自動車メーカーによる供給不足が続いていることや、資材コストの急騰などから低調な結果となった事が意識され、相場は売り優勢に反転。また、このところ高値推移が続いていた事もあって、調整目的としての売りも出やすかったが、金やプラチナの上昇や株高を眺めて、売り一巡後は下支えられる展開となった。
国内のパラジウムは、軟調に推移したNY相場を映し3日続落。買取では1gあたり10,588円(-258円)と、マイナス圏での値動きとなりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
07/16 10,588円 (-258円)
07/15 10,846円 (-110円)
07/14 10,956円 (-39円)
07/13 10,995円 (+171円)
07/12 10,824円 (-11円)
07/09 10,835円 (-187円)
07/08 11,022円 (+247円)
07/07 10,775円 (-165円)
07/06 10,940円 (+83円)
07/05 10,857円 (+82円)
10日間のパラジウム相場平均価格:10,864円/g
13:35現在の金相場は1トロイオンス1834.50ドル、パラジウムは2755.75ドル、為替は1$109円99銭前後の値動きで推移しております。