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2021/08/30
【金相場】週末27日のNY金相場は、ハト派的と受け止められたFRBパウエル議長の講演や、中東情勢の緊迫化を背景に地政学的リスクの高まりを受け大幅続伸。中心限月の12月限は1トロイオンス1819.50ドル(+24.30ドル)と、中心終値では2日相場以来およそ1ヵ月ぶりの高値で取引きを終了。なお、週間では35.50ドル(1.99%)高と、3週連続プラスにて越週となった。米商務省が朝方発表した7月の個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比4.2%上昇と約30年ぶりの大幅な伸びを記録した。米長期金利の指標となる10年物国債利回りが上昇し、外国為替市場では対ユーロでドル高が進行。金商品は割高感が意識され序盤は売りが優勢となった。ただその後、パウエルFRB議長が経済シンポジウムでの講演で、量的緩和策をめぐり「年内の縮小開始」が適切と表明する一方で、量的緩和縮小開始に伴う早期利上げ観測をけん制した。市場では想定よりもハト派寄りだったと受け止められ、長期金利が1.31%台に下落。ドル高が一服し割安感が生じたほか、アフガニスタン情勢の悪化に伴う地政学的なリスクも金を買う動きに繋がり、結局この日は1ヵ月ぶりの高値で取引きを終えた。
国内の金相場は、大幅高となった週末のNY相場を映し一段高へ。買取ベースでは1gあたり7,002円(+73円)と、節目の7,000円台に浮上。月初来高値を抜いて、7月30日相場(7,023円)以来およそ1ヵ月ぶりの高値となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
08/30 7,002円 (+73円)
08/27 6,929円 (+10円)
08/26 6,919円 (-28円)
08/25 6,947円 (-10円)
08/24 6,957円 (+94円)
08/23 6,863円 (-10円)
08/20 6,873円 (-27円)
08/19 6,900円 (+19円)
08/18 6,881円 (+20円)
08/17 6,861円 (+10円)
10日間の金相場平均価格:6,913円/g
【パラジウム相場】週末27日のNYパラジウム相場は、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容や株高・ドル安を背景に買われ反発。中心限月の9月限は1トロイオンス2404.00ドル(+15.70ドル)と、3営業日ぶりに上昇して取引きを終了。27日のパウエルFRB議長の講演を受け、市場では想定よりもハト派寄りに受け止められた事で米長期金利が低下。加えて外国為替市場ではドルが主要通貨に対して売られ、他貴金属同様に割安感が意識されたパラジウムは序盤より堅調となった。また、パウエルFRB議長が利上げは急がない姿勢を示した事で、投資家心理が改善。株式市場も堅調となるなど、リスク選好意欲の高まりを受けてパラジウムにも買いが入りプラス圏で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、堅調となった週末のNY相場を映し上昇。買取では1gあたり9,306円(+77円)と、3営業日ぶりに反発しました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
08/30 9,306円 (+77円)
08/27 9,229円 (-121円)
08/26 9,350円 (-116円)
08/25 9,466円 (+242円)
08/24 9,224円 (+380円)
08/23 8,844円 (-88円)
08/20 8,932円 (-424円)
08/19 9,356円 (-302円)
08/18 9,658円 (-292円)
08/17 9,950円 (-154円)
10日間のパラジウム相場平均価格:9,332円/g
13:00現在の金相場は1トロイオンス1821.40ドル、パラジウムは2429.75ドル、為替は1$109円78銭前後の値動きで推移しております。