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2021/09/10
【金相場】9日のNY金相場は、対ユーロでのドルの軟化や長期金利の低下を支えに、3日ぶりに反発。中心限月の12月限は1トロイオンス1800.00ドル(+6.50ドル)と、プラス圏に反転して取引きを終了。米労働省が発表した週間の新規失業保険は31万件(市場予想は33万5000件)と2週連続で改善。一方、欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で、新型コロナウイルス危機対策で導入した資産購入計画について、債券の買い入れペースを緩やかに減速することを決定した。欧州に続き、米国でも量的金融緩和策の縮小開始が早まる可能性を警戒し、朝方は金の売りが先行した。しかしその後、ドルが対ユーロで軟化に転じると、割安感の生じた金は買い戻しが優勢となった。米30年物国債入札の旺盛な需要を受けて米長期金利が低下したことも、金利を生まない資産である金の相場を支援した。
ラガルド総裁は9日、政策発表後の記者会見で購入減速について、「テーパリングではない」と言明。「PEPPを向こう3カ月について微調整する」という決定だと説明した。
国内の金相場は、為替要因から小幅安で推移し4日続落。買取ベースでは1gあたり6,926円(-4円)と、横ばい圏ながら値を下げる展開となりました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
09/10 6,926円 (-4円)
09/09 6,930円 (-25円)
09/08 6,955円 (-72円)
09/07 7,027円 (-6円)
09/06 7,033円 (+43円)
09/03 6,990円 (-22円)
09/02 7,012円 (+6円)
09/01 7,006円 (+21円)
08/31 6,985円 (-17円)
08/30 7,002円 (+73円)
10日間の金相場平均価格:6,987円/g
【パラジウム相場】9日のNYパラジウム相場は、ECBが債券購入ペースの減速を決めたことや、自動車部品不足による生産への警戒感、米株式相場が下げるなどリスク選好意欲の後退などから調整地合いが継続。中心限月の12月限は1トロイオンス2142.80ドル(-94.50ドル)と、3営業日続落して取引きを終了。この日のパラジウム相場は、売りが膨らんだ前日相場の反動から、時間外取引では安値拾いの買いが入り小高く推移した。しかし、欧州中央銀行(ECB)が定例理事会で、新型コロナウイルス危機対策で導入した資産購入計画について、債券の買い入れペースを緩やかに減速することを決定。これを受けて投資家心理が後退し、米株式相場が下げたのに連れて、パラジウムも売りが波及し軟調となった。また、世界の新型コロナウイルスまん延への懸念は根強く、景気回復の遅れや、部品不足から自動車の製造・生産が伸び悩むとの警戒感も相場の重荷となった。
政策発表後の記者会見でECBラガルド総裁は、景気支援の段階的な縮小を意図する動きではないと強調した事で、引け後の時間外取引では過度な警戒感の後退や値頃感を受け、2200ドル近辺まで買い戻されている。
国内のパラジウム相場は、引き続き調整地合いとなったNY相場を映し軟調な展開が継続。買取では1gあたり8,454円(-253円)と、4営業日続落となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
09/10 8,454円 (-253円)
09/09 8,707円 (-478円)
09/08 9,185円 (-110円)
09/07 9,295円 (-72円)
09/06 9,367円 (+61円)
09/03 9,306円 (-106円)
09/02 9,411円 (-115円)
09/01 9,526円 (+27円)
08/31 9,499円 (+193円)
08/30 9,306円 (+77円)
08/27 9,229円 (-121円)
10日間のパラジウム相場平均価格:9,283円/g
11:20現在の金相場は1トロイオンス1804.10ドル、パラジウムは2196.70ドル、為替は1$109円78銭前後の値動きで推移しております。