HOME > 相場情報
2022/02/14
【金相場】週末11日のNY金相場は、米長期金利の低下やインフレ高止まりへの懸念を支えに、買い優勢地合いが継続し6営業日続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1842.10ドル(+4.70ドル)で取引を終了。なお、週間では+34.30ドル(+1.9%)となった。この日の金相場は、利益確定の売りが先行していたものの、米長期金利が軟化に転じると、金利を生まない資産である金の割安感が生じ、取引後半にプラス圏に浮上した。前日に発表された1月の消費者物価指数は40年ぶりの高水準となるなど、インフレ高止まりへの警戒感は根強く、インフレヘッジ手段としての金買いも相場を支えた。
サリバン米大統領補佐官はこの日午後2時からホワイトハウスで記者会見し、ロシアによるウクライナ侵攻について「いつ始まってもおかしくない」と述べ、ウクライナ在住米国人に48時間以内に退避するよう勧告した。これを受けて米株式が急落。安全資産としての金に買いが殺到し、引け後の時間外取引では一時1860ドル付近に急伸した。
国内の金相場は、リスク回避目的から買われた海外相場を映し急伸。買取ベースでは1gあたり7,531円(+99円)と、節目の7,500円台に乗せるなど直近高値を上抜いて、2020年8月11日相場(7,560円)以来およそ1年6ヶ月ぶりの高値を更新しました。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
02/14 7,531円 (+99円)
02/10 7,432円 (+32円)
02/09 7,400円 (+31円)
02/08 7,369円 (+39円)
02/07 7,330円 (+34円)
02/04 7,296円 (+27円)
02/03 7,269円 (+13円)
02/02 7,256円 (-9円)
02/01 7,265円 (+21円)
01/31 7,244円 (-37円)
10日間の金相場平均価格:7,339円/g
【パラジウム相場】週末11日のNYパラジウム相場は、利確売りに押され続落。中心限月の3月限は1トロイオンス2193.60ドル(-71.70ドル)と、売り優勢で取引を終了。前日の1月消費者物価指数が約40年ぶりの高水準となるなど、インフレ高進への警戒感から米国株の下げを受けてパラジウムもリスクオフから売りが優り軟調となった。また週末を控えた持ち高調整売りも出やすい展開となった。一方、ウクライナ情勢への緊張が一層高まったことを受けて時間外取引では急騰。相場は一時2380ドル超まで急伸する場面もあった。
国内のパラジウム相場は、時間外取引の海外相場高を映し急騰。買取ベースでは1gあたり9,609円(+314円)と、ここ最近の下げを埋め戻し、およそ5ヶ月半ぶり(昨年8月18日相場以来)の高値となった1月28日相場(9,631円)ぶりの高値に値戻す展開となりました。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
02/14 9,609円 (+314円)
02/10 9,295円 (+181円)
02/09 9,114円 (-82円)
02/08 9,196円 (-138円)
02/07 9,334円 (-77円)
02/04 9,411円 (-104円)
02/03 9,515円 (-6円)
02/02 9,521円 (+50円)
02/01 9,471円 (-105円)
01/31 9,576円 (-55円)
10日間のパラジウム相場平均価格:9,404円/g
現在の金相場は1トロイオンス1859.55ドル、パラジウムは2361.80ドル、為替は1$115円38銭前後の値動きで推移しております。