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2022/03/09

【金相場】8日のNY金相場は、米欧の対ロシア追加経済制裁の動きを背景に、買いが旺盛となり4営業日続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス2043.30ドル(+47.40ドル)と、大台の2,000ドル台に乗せ、終値では2020年8月6日相場(2069.40ドル)以来およそ1年7ヵ月ぶりの高値で取引きを終了。バイデン米大統領は8日、ウクライナに侵攻を続けるロシアへの追加経済制裁として、ロシア産の原油、液化天然ガス(LNG)などエネルギーの輸入を全面的に禁止すると発表したほか、英政府も同日、ロシア産原油の輸入を年末までに打ち切る方針を発表。ロシアは米国とサウジアラビアに次ぐ世界3位の産油国であり、供給不足への警戒感から原油相場が急騰した。インフレ圧力が増大し世界経済が打撃を受けるとの懸念が一段と強まり、この日も安全資産とされる金商品は買いが旺盛となり強地合いとなった。

国内の金相場は、約1年7ヵ月ぶりの高値を記録するなど急騰したNY相場を映して一段高に。買取ベースでは1gあたり8,299円(+219円)と、初の8,200円台に乗せ、史上最高値を再更新しました。地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、現在一段高で推移中。

《10日間の金相場価格推移(買取)》

03/09  8,299円 (+219円)

03/08  8,080円 (+75円)

03/07  8,005円 (+151円)

03/04  7,854円 (+42円)

03/03  7,812円 (-13円)

03/02  7,825円 (+133円)

03/01  7,692円 (-51円)

02/28  7,743円 (+19円)

02/25  7,724円 (+22円)

02/24  7,702円 (+15円)

10日間の金相場平均価格:7,874円/g



【パラジウム相場】8日のNYパラジウム相場は、ロシアによる資源輸出禁止令の報を受け買いが殺到し急反発。中心限月の6月限は1トロイオンス2968.50ドル(+66.60ドル)と、買い優勢で取引きを終了。バイデン米大統領は8日、ウクライナに侵攻を続けるロシアへの追加制裁として、ロシア産の原油、液化天然ガスなどエネルギーの輸入を全面的に禁止すると発表。一方、ロシアはそれに対抗し、一部の物品や原材料の貿易輸出を禁止・制限する命令を出した事で供給への先行き不安が一層強まり、パラジウムは買いが殺到。相場は大台の3000ドルを突破すると上げ幅を拡大し、一時3194ドルまで急騰した。その後、米国株が下げ幅を広げた事や、一部で利確売りが出た事で上げ幅を縮小するも、引き続き需給逼迫への警戒感から買い支えられ、強地合いを維持して引けた。

国内のパラジウム相場は、買いが殺到したNY相場を映し、国内でも+8.2%と急騰し一段高に。買取では1gあたり13,514円(+1,100円)と、初の13,000円台に乗せるなど、歴代高値を上抜き、史上最高値を再更新しました。中長期的な需給逼迫への警戒感から現在パラジウムは急騰中。年初来から本日までにgあたり+5,660円(+41.9%)と、価格水準を大幅に切り上げて推移中。

《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》

03/09  13,514円 (+1100円)

03/08  12,414円 (-319円)

03/07  12,733円 (+1320円)

03/04  11,413円 (+616円)

03/03  10,747円 (+154円)

03/02  10,643円 (+528円)

03/01  10,115円 (-66円)

02/28  10,181円 (+308円)

02/25  9,873円 (-132円)

02/24  10,005円 (+347円)

10日間のパラジウム相場平均価格:11,169円/g


10:50現在の金相場は1トロイオンス2043.90ドル、パラジウムは3250.65ドル、為替は1$115円93銭前後の値動きで推移しております。