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2022/03/23
【金相場】週明け21日のNY金相場は、ウクライナ危機を背景に安全資産の買いが先行したものの利確売りも出た事で、ほぼ横ばい推移。中心限月の4月限は1トロイオンス1929.50ドル(+0.20ドル)と、小幅高で取引きを終了。ウクライナに侵攻したロシア軍は包囲する南東部マリウポリの制圧を狙い攻撃を激化させるなどウクライナを巡る情勢は一段と悪化。ロシア国防省はウクライナ軍に対し、21日朝を回答期限として投降するよう要求したが、ウクライナ側は拒否し、「最後通告」の受け入れ拒否を理由にロシア軍が総攻撃に出る恐れがあるとの警戒感が広がった事から「質への逃避」の金買いが優勢となり、相場は一時1938.60ドルまで上昇した。ただ、買い一巡後は利確売りなどが進み上げ幅を縮小。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演で、インフレが「あまりに高すぎる」と言及し、政策金利を引き締め的な水準に引き上げる必要があるとの見方を示したことから、米長期金利の指標とされる10年債利回りが一時2.3%台に上昇した事も圧迫材料となり、相場は行って来いの展開となった。
国内の金相場は、円安要因や引け後のNY相場の値動きを映し上伸。買取ベースでは1gあたり8,160円(+37円)と、9日相場以来およそ2週間ぶりの高値となりました。地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、現在一段高で推移中。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/23 8,160円 (+37円)
03/22 8,123円 (+36円)
03/18 8,087円 (+47円)
03/17 8,043円 (+55円)
03/16 7,988円 (-90円)
03/15 8,078円 (-53円)
03/14 8,131円 (±0円)
03/11 8,131円 (+36円)
03/10 8,095円 (-204円)
03/09 8,299円 (+219円)
10日間の金相場平均価格:8,114円/g
【パラジウム相場】22日のNYパラジウム相場は、前日までの急騰に対する利確売りが出た事で4営業日ぶりに反落。中心限月の6月限は1トロイオンス2476.50ドル(-60.80ドル)と、マイナスサイドに反転して取引きを終了。ウクライナ情勢への警戒感から時間外取引きでは買い地合いが継続し上昇した。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利上げ観測を背景に、外国為替市場でドル買いが進行。ドル建てのパラジウムは他貴金属同様に相場を圧迫され次第に軟調となった。また、前3日間の急騰もあって目先の利益を確定する売りも出やすかった。一方、バイデン米大統領は24日、ベルギーで北大西洋条約機構(NATO)やEU、主要7カ国(G7)の首脳会議にそれぞれ出席する。対ロシアの制裁強化が協議されるとみられており、結果を見極めたいという市場関係者も多く、売り一巡後は再度買い戻しの動きもあった。引け後の時間外取引では2540ドルまで上昇するなど、下げを埋め戻す展開となった。
国内のパラジウム相場は、マイナスサイドに反転したNY相場を映し3営業日ぶりに反落。買取では1gあたり10,951円(-137円)と、値を下げる展開となりました。中長期的な需給逼迫への警戒感から現在パラジウムは急騰中。年初来から本日までにgあたり+3,097円(+28.2%)と、価格水準を大幅に切り上げて推移中。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/23 10,951円 (-137円)
03/22 11,088円 (+148円)
03/18 10,940円 (+726円)
03/17 10,214円 (-77円)
03/16 10,291円 (+165円)
03/15 10,126円 (-1193円)
03/14 11,319円 (-655円)
03/11 11,974円 (-181円)
03/10 12,155円 (-1359円)
03/09 13,514円 (+1100円)
10日間のパラジウム相場平均価格:11,257円/g
13:10現在の金相場は1トロイオンス1928.90ドル、パラジウムは2579.50ドル、為替は1$121円15銭前後の値動きで推移しております。