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2022/03/25
【金相場】24日のNY金相場は、ウクライナ紛争の先行き不透明感やインフレ圧力の高まりを材料に買われ続伸。中心限月の4月限は1トロイオンス1962.20ドル(+24.90ドル)と、11日相場以来およそ2週間ぶりの高値で取引きを終了。ロシアによるウクライナへの本格的な軍事侵攻から1カ月を機に、北大西洋条約機構(NATO)はこの日、ブリュッセルの本部で緊急首脳会議を開催。ロシアの行動を強く非難する共同声明を採択するとともに、一段の戦闘激化に備えてウクライナに追加的な軍事支援を行う方針で一致した。また、先進7カ国(G7)は緊急首脳会合、欧州連合(EU)は定例首脳会議をそれぞれ開き、バイデン米大統領も出席。事態打開の糸口が見えない中、米欧が制裁強化の一環として、ロシア中央銀行が保有する金準備の利用制限を表明したことも注目を集め、安全資産とされる金を買う動きが活発化した。朝方の米経済指標の発表が一段落した後、外国為替市場でドル買い・ユーロ売りに歯止めがかかり、ドル建て商品の割高感が薄れたほか、エネルギー高を眺めてインフレヘッジとしての側面からも引き続き買い材料となり、この日もプラス圏で取引きを終えた。
国内の金相場は、円進行や堅調なNY相場を映し大幅高で推移し6日続伸。買取ベースでは1gあたり8,397円(+127円)と、歴代高値の9日相場(8,299円)を上抜き、史上最高値を記録しました。地政学リスクの高まりから金は価格水準を切り上げ、現在一段高で推移中。
《10日間の金相場価格推移(買取)》
03/25 8,397円 (+127円)
03/24 8,270円 (+110円)
03/23 8,160円 (+37円)
03/22 8,123円 (+36円)
03/18 8,087円 (+47円)
03/17 8,043円 (+55円)
03/16 7,988円 (-90円)
03/15 8,078円 (-53円)
03/14 8,131円 (±0円)
03/11 8,131円 (+36円)
10日間の金相場平均価格:8,141円/g
【パラジウム相場】24日のNYパラジウム相場は、欧米の新たな対ロシア制裁の影響が意識され需給逼迫への警戒感が再認識されたほか、堅調な株式市場も材料となり上伸。中心限月の6月限は1トロイオンス2530.60ドル(+11.30ドル)と、買い優勢で取引きを終了。主要7カ国(G7)は24日に開いた首脳会議でロシアへの追加の経済制裁を「必要に応じて講じる用意がある」と宣言。また、北大西洋条約機構(NATO)はこの日、ブリュッセルの本部で緊急首脳会議を開催し、ロシアの行動を強く非難する共同声明を採択するとともに、一段の戦闘激化に備えてウクライナに追加的な軍事支援を行う方針で一致した。ウクライナを巡ってロシアへの制裁が一段と強まる中、中・長期的な供給逼迫への警戒感が再認識されパラジウムは堅調に推移。また、株高も意識され相場は一時2563ドルまで上伸する場面もあった。
国内のパラジウム相場は、引き続き買い優勢となったNY相場を映して上伸。買取では1gあたり11,017円(+39円)と、値を伸ばし節目11,000円台に再浮上する展開となりました。中長期的な需給逼迫への警戒感から現在パラジウムは急騰中。年初来から本日までにgあたり+3,163円(+28.7%)と、価格水準を大幅に切り上げて推移中。
《10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》
03/25 11,017円 (+39円)
03/24 10,978円 (+27円)
03/23 10,951円 (-137円)
03/22 11,088円 (+148円)
03/18 10,940円 (+726円)
03/17 10,214円 (-77円)
03/16 10,291円 (+165円)
03/15 10,126円 (-1193円)
03/14 11,319円 (-655円)
03/11 11,974円 (-181円)
10日間のパラジウム相場平均価格:10,890円/g
10:40現在の金相場は1トロイオンス1969.55ドル、パラジウムは2544.80ドル、為替は1$121円90銭前後の値動きで推移しております。