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2015/11/09

週末6日のNY金相場は、発表された10月の米雇用統計の急増と、賃金上昇の加速で利上げの根拠が強まったと受けとめられ続落。中心限月の12月限は1トロイオンス1087.70ドル(-16.50ドル)と、7営業日続落し、中心終値では8月5日相場以来およそ3ヶ月ぶりの安値に戻して取引きを終了。米労働省がこの日発表した10月の雇用統計は、非農業部門就業者数が前月比27.1万人増と、市場予想の18万人増を大きく上回り上昇。さらに失業率も2008年4月に並ぶ7年半ぶりの低水準となったほか、平均時給も上振れるなど良好な内容となったことを受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)が12月にも利上げに踏み切るとの観測が強まり、金商品は売りが進み軟調に推移した。また、雇用統計の内容を受けて、外為市場ではドルが主要通貨に対し全面高となり、ドル建ての金商品は割高感による売り圧力も重なり下げ幅を拡大。一時この日の安値1084.50ドルまで値を下げる場面もあった。中心12月限の値動きは、高値1109.70ドル、安値1084.50ドル、終値1087.70ドル。

今週5営業日の金相場は、想定よりもタカ派寄りな内容となった先日のFOMC声明や、12月利上げの可能性を示唆したFRBイエレン議長の議会証言を背景に先週からの売り地合いが継続。全日で売りが優り、本日6日には発表された米の雇用関連指数が力強い内容となった事から相場を圧迫され、およそ3ヶ月ぶりの安値に値戻す展開となった。週末終値(1087.70ドル)では、前週末終値(30日相場1141.40ドル)に対して、1トロイオンス-53.70ドル(-4.7%)と、3週連続マイナスで越週。また、5営業日の平均相場は1109.62ドルとなり、5日間の値動きは以下の通り。

《NY金相場 週間の値動き(11月2日~11月6日)

11/02   1135.90ドル (-5.50ドル)

11/03   1114.10ドル (-21.80ドル)

11/04   1106.20ドル (-7.90ドル)

11/05   1104.20ドル (-2.00ドル)

11/06   1087.70ドル (-16.50ドル)
※前週末30日相場比:1トロイオンス-53.70ドル(-4.7%)

5営業日の金平均価格:1トロイオンス1109.62ドル





国内の金相場は、米の雇用関連指数を背景に週末のNY市場が値を下げた事から軟調に推移し続落。買取ベースでは1gあたり4,630円(-11円)と、為替が円安・ドル高に振れた事から下げ幅をやや縮めるも、本日を含め7営業日続落し直近の安値を継続する展開となりました。

《直近10日間の金相場価格推移(買取)》

11/09   4630円 (-11円) ※最安値

11/06   4641円 (-6円)

11/05   4647円 (-29円)

11/04   4676円 (-48円)

11/02   4724円 (-41円)

10/30   4765円 (-40円)

10/29   4805円 (-26円)

10/28   4831円 (±0円)

10/27   4831円 (-10円)

10/26   4841円 (+4円) ※最高値

直近10日間の金相場平均価格:4,739円/g



11:30現在の金相場は1トロイオンス1094.55ドル、為替は1$123円44銭前後の値動きで推移しております。